蓄熱体用 SiC(炭化ケイ素)
ボール・ハニカム製品特性
リジェネバーナー用SiC蓄熱体
TYKのSiCは、熱伝導率・熱衝撃性が高く、耐熱性に優れたセラミックスです。
この特徴を活かし、株式会社TYKは熱を保持する蓄熱体用SiCを独自開発しました。一般的なアルミナ蓄熱媒体と比べ、SiC蓄熱体は素早く吸熱し、素早く放熱する性質を持っています。
効率的に熱を保持することでリジェネバーナーのエネルギー損失を抑え、エネルギーのコストカットに貢献します。
高い耐久性
TYKーSiC蓄熱体は熱衝撃に強く、急激な温度変化でも割れにくい。
高熱伝導
高い熱伝導性を誇り、アルミナやコージェライトよりも早く吸熱・放熱が可能。
CNに貢献
効率的な熱交換により、燃料使用量、CO2排出量の削減に貢献。省エネにつながります。
【SiCは高熱伝導率】
TYK-SiC蓄熱体ボールと市販の蓄熱体用アルミナボールを切り出し、熱伝導性を比較したところ、熱伝導率に大きな違いがみられました。
一般的にリジェネバーナーの交番燃焼時間といわれる30秒、60秒後のサーモグラフ写真では、アルミナボールは熱伝導率が低く、局所的に温められています。それに対し、熱伝導率の高いSiCはすぐに全体が温められました。
この試験により、TYK-SiCは効率的に熱交換できることがわかります。
アルミナボールとの比較
物性
項目 |
単位 |
TYK-SiC |
アルミナ97% |
気孔率 |
% |
30 |
<10 |
熱膨張係数 |
x10^-6 |
4.5 |
7.8 |
比熱 |
J/gK |
0.7 |
0.8 |
熱伝導率 |
W/mK |
70 |
15 |
特性比較
材質/形状 |
SiCボール |
アルミナボール |
嵩密度 |
0.9~1.1g/cc |
2.0~2.2g/cc |
材料特徴 |
高い熱伝導率⇒ 熱効率・耐久性が高い
|
既存品 |
形状特徴 |
設置が容易、強固な構造 目詰まりしにくい
|
容易な設置 |
従来のアルミナ蓄熱体より、約4.6倍の熱伝導率!
耐久性も高く、メンテナンス回数低減も可能に!
【SiCは熱衝撃に強い!】
1000度まで蓄熱体を熱し、その後常温の水にいれ、急激な温度変化に各材質が対応できるか試験しました。その結果、SiCはバツグンの耐熱衝撃性があることがわかりました。
ハニカム型とボール型の比較
ハニカム型 (形状ご相談)
・並べて設置可能
・圧力損失が低い
・広い伝熱面積
用途
・既存ハニカム代替
・蓄熱式燃焼脱臭装置(RTO)
ボール型(Φ19mm,Φ13mm)
・設置が容易
・耐熱衝撃性に優れる
・目詰まりしにくい
用途
・各種工業炉
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